機関紙「神奈川県更生保護」_令和6年4月号_表紙
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本年4月1日付けで、5年振りに横浜保護観察所での勤務を命ぜられました。まずもって、平素から地域に根ざした更生保護活動に御尽力を賜っておりますことに厚く御礼を申し上げます。再び皆様方と御一緒させていただけることを心からうれしく思っております。前任地の法務省保護局では、海外の更生保護関係者と交流する機会がしばしばありました。国際的に見ると、更生保護の分野において保護観察所と共にボランティアが広く活動している国は希有であり、日本の更生保護が保護司の方々の献身によって支えられていることを紹介すると、決まって驚きと羨望をもって受け止められました。そのたびに、保護司の方々の存在を誇らしく思うと同時に、この恵まれた現状が決して当たり前ではないことを認識し直した次第です。昨今、保護司制度を巡っては、適任者の確保などが課題となる中で、法務省では、1年程前から「持続可能な保護司制度の確立に向けた検討会」を立ち上げ、今後採るべき方策について、栁川義信神奈川県保護司会連合会会長を始めとする有識者の方々に御議論をいただいているところです。当庁としましても、この検討会の議論と並行して、地域の関係機関等から保護司活動に対する一層の御協力をいただけるよう、また、日々の保護司活動をしっかりとサポートできるよう努めてまいります。私事ながら、齢五十を超えて、運動不足解消のため、週末には首都圏近郊の山々を歩くようになりました。急峻ながら訪れる者を魅了して止まない丹沢山塊や、里山といえども奥深い三浦アルプスにも折々に通い、豊かな自然に癒やされています。神奈川の山の様子には少々詳しくなりましたが、地域の事情については知らないことも多く、皆様に教えを乞わねばなりません。県内の更生保護の充実・発展のため微力を尽くす所存ですので、お力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。(1)第237号第73回“社会を明るくする運動”作文コンテスト表彰式(中学生の部)(8頁につづく)横横浜浜保保護護観観察察所所長長  中中第237号臣臣裕裕之之着着任任御御挨挨拶拶

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