神奈川県更生保護_239
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神奈川県の更生保護関係者の皆様には日頃から大変お世話になっております。私はこれまで横浜保護観察所に3回勤務し、計7年間お世話になりました。また皆様と御一緒できるのを大変ありがたく存じます。さて、少子高齢化と就労年齢の延長、通信機器の急激な発達、そして生活様式の都市化等の社会情勢の変化が、コロナ禍の影響等もあり急激に進んでいます。それに伴い、犯罪や非行は一層複雑・多様化しており、これに的確に対応するべく更生保護も変わっていくことが求められています。更生保護法の改正により、「息の長い支援」の実施や、「地域とともに歩み、地域に貢献する更生保護」の実現、さらには、「持続可能な保護司制度の確立」等を、地域の関係機関・団体の皆様と連携しながら推進し、変化しつつある地域の課題等に対応して参りたいと存じます。ところで、私達の生活は新たな出合いの連続です。出合いを通じて私達の「生き方」は微妙にそして複雑に、時には180度転回していきます。しばしばそれは人生の「転機」として捉えられ、転機をもたらしてくれた人はその人にとって「重要な」人物となるのだと思います。更生保護は人と人との出合いから始まるということは、これまでも、そしてこれからも変わりません。自分はどんな出合いをしてきたかと、改めて振り返ってみると、反省する点が多々ありますが、これからもその重要性について思いを致しながら、日々の業務に従事していこうと思っています。保護司を始めとする更生保護関係者の活動は、「利他の精神や人間愛に基づく地域社会の自発的な善意の象徴」であり、本当に尊いものであると今日改めて感じております。日々の出合いを大切にし、この尊い精神をしっかり守り伝えながら、時代の変化に対応した持続可能な制度を次の世代に引き継いでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(1)第 239 号委委員員長長関関東東地地方方更更生生保保護護委委員員会会県立茅ヶ崎里山公園(茅ヶ崎市芹沢)古古川川芳芳昭昭変変わわるるもものの、、変変わわららなないいもものの第 239 号

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