神奈川県更生保護_No.243
1/1

神奈川県の更生保護関係者の皆様方には、日頃より、罪を犯した人や非行のある少年の改善更生や社会復帰のため御尽力いただき、深く感謝を申し上げます。罪を犯した人や非行のある少年が社会でまた受け入れられ、道を踏み外さずに暮らしていくためには、社会の中で、他人と良質な関わりをもつことが欠かせません。地域社会の中で御信頼を得ている皆様方が更生の支援をしてくださることは、対象者にとって大きな支えになっているものと思います。ところで近年、検察でも、起訴猶予処分や罰金刑になった人など、刑務所に入るようになる前の段階の人の「入口支援」として、社会復帰支援策に力を入れるようになりました。検察官には、刑事手続を終えた人の行動を継続的に見守ったり、指示や指導をする権限はありませんが、社会に受け入れてもらうための環境作りをサポートし、具体的な支援に繋げることはできるのではないか、ということで始まった取組です。横浜地検でも平成29年4月に刑事政策総合支援室を設置し、社会福祉アドバイザーの協力の下、やり直す意思はあるものの、高齢や障害等により生きづらさを抱えていたり、住居や職業がなく社会で孤立しているなど、自力で円滑な社会復帰が難しい人について、それぞれの個性や希望に見合った支援策を検討し、保護観察所を始め地方自治体の福祉事務所や医療機関、リハビリ施設など、多様な機関と連携して具体的な支援に繋げています。検察の取組はまだ緒に就いたばかりですが、皆様方の御経験や知識に学びつつ、更に地域社会との連携を深め、安全・安心な社会の実現に貢献していきたいと思っています。今後とも、一層の御理解と御協力をお願い申し上げます。松松下下裕裕子子横横浜浜地地方方検検察察庁庁検検事事正正仙石原第243号神奈川県更生保護令和 7 年 10 月 1 日発行(1)第 243 号検検察察のの社社会会復復帰帰支支援援

元のページ  ../index.html#1

このブックを見る